ジュークボックス~光と音のギミックファンタジー~
目次
ジュークボックスの歴史
映画のワンシーンにもたびたび登場し、時代を表現する際のシンボリックなモノとして存在感を放つジュークボックスたち。
有名な映画ですとターミネーターⅠ、Ⅱの冒頭のシーンなどで登場しています。
ジュークボックスとはレコードの自動演奏を行う装置のことです。
かつてのアメリカのカフェやバーなどの娯楽場では必ずと言っていいほど存在していました。
ちなみに”jukebox” という用語は、1940年ごろからアメリカ合衆国で使われはじめました。
もともと、飲食やギャンブルを楽しむ店を “juke joint” と呼んでおり、それが語源となっています。
“juke” はガラ語(アメリカ合衆国のサウスカロライナ州とジョージア州の群島および海岸の地域に住むアフリカ系アメリカ人のガラ人 (Gullah) によって話されるクレオール語)で「無法、騒々しい、悪い」の意です。
ジュークボックスが誕生する以前に、硬貨投入式のオルゴールや自動ピアノも存在しており、当ブログでもコイン投入型の大型ディスクオルゴールについて取り上げています。
(※「格調高いディスクオルゴール」参照)
楽曲のバリエーションとともにより身近に
ジュークボックスの起源を「コイン式自動演奏機」とすると1889年にまで遡ることができます。
1927年にAMIというメーカーが製造し、「複数の円盤型レコードの中から好きな曲を選んで演奏する電気式の蓄音機」が登場。
1930年以降になると一般に浸透しコインを投入して演奏する商業機器としてレストランやバーに次々とジュークボックスが導入されました。従ってアメリカの人々は”音楽”をより身近なモノとして楽しめる様になったのです。
1950~1960年代には、音楽もジャズやR&B、ロックンロールなど多様なスタイルが登場したため曲のバリエーションが増え、ジュークボックスから流れるヒットソングを聴きながら、気軽にお酒や食事を楽しむといったエンターテインメントの中心的存在となり、まさに古き良きアメリカン・ポップス全盛期を象徴する工業製品となったのです。
ジュークボックスのメーカー、デザイン、ギミック、人気モデルはどんな機種?
♦Wurlitzer(ワーリッツァー)
♦AMI
♦Rock-Ola(ロッコーラ)
♦Seeburg(シーバーグ)
全盛期には多数の機種が販売されていたというジュークボックス。
その中でも上記の四大メーカーのモデルが特に人気。
数あるモデルの中でも特に人気があるのは、40年代を代表する機種である
bubbler(バブラー)と呼ばれるWurlitzer『1015』のような機種になります。
bubbler(バブラー)とは本体のデコレーションとして光るパイプの中で泡が立ち上っていくイルミネーションが付いたジュークボックスのことですね。
その煌びやかさはいかにもアメリカ的で人気が高いのも頷けます。
日本の夜景のネオンにも重なります♪
また、“ギミック(仕掛け)”もジュークボックスの大きな魅力の一つであり見逃せないところです。
レコードチェンジの動きが見えるか見えないかによって、2つのタイプに分けられますが、やはりレコードチェンジが見えるモデルのほうが相場は高めです。
ジュークボックスはだいたい50枚、100枚のレコードを収納できるので、
選曲ボタンを押した後にラック内のレコードが摘まみ出され、
ターンテーブルにまで運ばれるあの一連の動作が見える方がワクワク感が増しますものね。
なるほど。わかりやすいです。
手間をかけると愛着が深まる
レコードを聴くのが好きな人、古いバイクを部品を買い集めて修繕や改良を施していくのが好きな人はジュークボックスも好きになるかもしれませんよ?
なぜなら、ジュークボックスも多くがアンティーク品です。当然、手に入れた人のリメイクが必要な場合も多いのです。
メッキの部分を磨いてレストアしたり、タイトルカードを細かく書いて入れたりと、手間をかけて修繕すればするほど愛着が湧くことでしょう。
買取と査定は?どこで手に入る??
ヨーロッパにはあまり流通しておらず、現在も状態の良いものが流通している国はやはりアメリカで、メーカーもマーケットもアメリカが中心となっていることは確実です。
ただネットで検索してみると、リユースショップや専門に取り扱っているお店も結構見つかります。
知人が昔バーやゲームセンターを経営していて倉庫に眠っていたものを譲り受けたという方も。
「自分のジュークボックスはどれくらいの価値があるのか?」
「自分で修繕してみたんだけど?」
「コレクターの人がいたら譲りたい」
ジュークボックスの査定や買取は是非HIROYAまでご相談ください。
全国どこからでも好きな時間に査定と買取が可能です。