破片でも値がつくマヨリカの魅力と価値【積極査定中♪】
目次
マヨリカ(Maiolica)またはマヨリカ焼きとは、イタリアで作られた錫釉(スズユウ)陶器につけられた名称です。
16世紀にはルネサンスの陶芸家たちが芸術的価値の高いマヨリカを製造していました。
彼らが製作する皿や壺にはたいてい聖書や神話、歴史を物語るイストリアート(物語的な)絵画で装飾が施されております。
その絵は木版画や彫刻、本の挿絵としても再現され、芸術家たちのインスピレーションの源となりました。
19世紀には、ルネサンス様式の流行もあり、多くの作品が複製され、その中には稀に質の高いマヨリカも存在したのですが、たいていがオリジナルよりも見劣りする模倣品です。
今回はそんなマヨリカのお話なのですが、なんとこのマヨリカ、本物の年代物であればたとえ欠けていたり、陶片だけだとしても数千円~数万円の値がつくんです!
普通のアンティーク品ですと損傷が激しかったり、ましてや陶片の一部だけですとまず値段はつきません。
そういう意味でマヨリカはちょっと特殊ですよね(*‘∀‘)
16世紀のマヨリカ
ルネサンスの熟練絵師たちによって製作されたカラフルなデザインのマヨリカです。
細部まで描きこまれた質の高い絵に、大胆に用いられた力強く明るい色、さらに釉薬の中に閉じ込められた気泡が窯での焼成中に破裂した箇所を示しているのも重要ポイントです。
アルバレッロ(Albarello)
アルバレッロとは強い薬を保存するための伝統的な薬瓶です。
こちらも16世紀のマヨリカで、はっきりとした装飾で文字も刻まれていますね。
19世紀のマヨリカ
19世紀のマヨリカかどうかを判断するのに最も簡単な方法は、描かれた絵をよ~く観察することです。
ずいぶんシンプルな判断方法ですが、描いた絵師は比較的薄い色彩を用いており、熟練度に欠けています。
しかも人物像は大抵クッキリとした黒いラインで輪郭がとられ、手や足の描写がおおざっぱです。
質の低い作りのため、錫釉が本体にしっかり固着されず、火入れ中に気泡が入ったり釉がめくれたりして、表面に無数の穴が見て取れます。
筆者が”19世紀の雑な作りのマヨリカ”を拝見して実際に感じたのは、「クッキリとした黒いラインでとられた輪郭」と「表面に無数の穴」が一番わかりやすい見分けのポイントかなと思いました。
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