ビスク・ドールの永続的な人気【積極買取中♪】
目次
世に言うマニアの人たちの間では、人気アニメやゲームのキャラクターのプラモデルやフィギュアが大変な人気を博していますよね。
有名なキャラクターですと、初音ミクなどがその代表です。
初音ミクは近年ルイ・ヴィトンとコラボしたことでも話題になりました。
そういった人気キャラクターのフィギュアは購入するとなると値が張りますし、限定品ともなるとオークションで数十万~数百万まで値段が上がってしまうこともあります。
いやはやすごいですね💦
ドールとは基本的に人間の姿を、広義には人間以外の動物や架空の生物も含めて、それらの姿に似せて作られた物をさす言葉です。
しかし、下の画像のドールたちをご覧ください↓
↑↑↑こんな感じのお人形(ドール)さんのことです。
現在はこういったアニメ関連のフィギュアとはちょっと違ったバージョンの”ドール”とよばれる人形も、マニアやコレクターの間では大人気です。
アニメのフィギュア+リカちゃん人形+人型のビスク・ドールを足して割ったような造形の人形で、どちらかといえばリアルよりもファンタジー寄りの造形となっております。
よく容姿の整った人を「お人形のような顔」と表現することがありますが、まさにその言葉を”そのまま人形として表現した”という感じですよね。
こういった系統のドールの中には妖精の姿のバージョンも販売されていたりしまして、筆者も何度か拝見したことがあるのですが、妖精という幻想的な存在を体現化するにあたって、これ以上ないほどのピッタリな表現方法だと思いました。
それくらい幻想的で素敵なドールでしたねー(*‘∀‘)
ちなみに左側の画像のドールを販売しているブランドは、RingDollという世界的に有名なドールのブランドであります(‘◇’)ゞ
Development Companyに属するブランドであり、アメリカの芸術デザインナー、ロン・フレッチャーと中国の人形研究チームが共同開発により誕生しました。
新品でお値段は50,000円~です。
中古でも100,000円近くの値がつくRingDollも存在します。
一見、「人形の需要ってマニアにしか需要ないでしょ?」
と思い込んでいる人もいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。
フィギュアやドールの人気は今に始まったことではございません。
子どもから大人まで老若男女問わず愛され続ける人形の起源は、遡ろうと思えば数千年前の古代まで遡れてしまいますし、愛玩用の人形ともなれば、数百年前のアンティークドールがちょっと形を変えて、現代のアニメフィギュアやRingDollのように時代を反映した姿にかわり、新たな人形のスタイルのひとつとなったにすぎません(‘◇’)ゞ
というわけでして、今回は今現在も人形愛好家、アンティークコレクターたちの間で根強い人気を誇るビスク・ドールについてのお話です。
ビスク・ドール(アンティークドール)とは?
19世紀ヨーロッパのブルジョア階級の貴婦人・令嬢たちの間で大流行したお人形さんです。
ビスクドールは人形部分が磁器製であることが特徴です。
小説やアニメで有名な『小公女セーラ』の主人公セーラもブルジョワの大富豪の娘であり、ビスクドールを父親に買ってもらうシーンがあったと思います。
磁器製であったことに端を発して、チャイナドール(China doll 磁器人形)とも呼ばれ、100年以上が経過した現在、ビスク(アンティーク)・ドールと呼ばれております。
陶器製ということは当然壊れやすいわけですから、100年以上経った今現在、良い状態で現存しているものはかなり希少だといえるでしょう。
1850年代には、同じくドイツのドールメーカーがビスクという素焼きの白磁性の頭部(ヘッド)を広め、ヨーロッパ中に輸出し、広く普及しました。
このビスク(アンティーク)・ドールは、陶器製というだけではなく、目玉や装飾品に宝石やガラス玉が使用されていたり、ドールに着せている衣装が国の伝統衣装だったりと、とにかく繊細かつ豪華な造りになっております。
何故ビスクドールは「希少」になったのか?
20世紀になると、木粉やコーンスターチを粘土と混ぜ合わせて作ったコンポジションドールやゴムやセルロイド製の人形が普及したからです。
そのため、磁器製で割れやすいビスクドールは製造されなくなってしまいました。
子供が愛用する玩具という意味での安全面を考えれば、割れやすい陶器製ビスクドールが他の素材を使用したドールにとってかわられるのは、時間の問題だったかもしれませんね( ;∀;)
👀ちょっと豆知識
※ブルジョワとは、貴族や王族や農民でもない中産階級の市民を指す言葉です。
ブルジョワ階級層は小金持ちから大富豪まで経済状況も様々です。
小公女セーラも大富豪の令嬢ですが、彼女は王族、貴族、農民ではありません。
一市民の中の大変裕福な女の子です。
ビスク・ドールの買取相場はいかほどか?
アンティークドールの価値は、保存状態と工房名、制作年代によって決まります。
もちろん付属品も重要ですよ(‘◇’)ゞ
さらに所有者が誰であったかも査定額に影響します。
だいたい10,000円からの相場であることが多いですが、高いドールだと100,000円~200,000円を超えるものも存在します。
◊テートジュモー・デポゼ クローズマウス(JUMEAU)
200,000円を超える査定額を期待できるビスク・ドールの製造工房として有名なのが、この” DEPOSE TETE JUMEAU(テートジュモー)”です。
1842年ごろに、フランスのモントルイユでピエール・フランソワ・ジュモーがドール製作を開始。
1878年にはパリ万博で金賞を受賞。
ジュモーのドールは、フランスのドール業界の頂点に君臨しています。
フランスのビスクドールは、陶磁器の頭部を何度も焼しめて人間の肌に近い質感を生み出したことで有名ですし、ジュモーのほかにゴーチェ、ブリュ、などの人気工房が存在しました。
その中でもジュモーは「ジュモーにはじまり、ジュモーに終わる」といわれるほどの人気工房だったのです。
ジュモーのビスクドールの特徴は、なんといってもその美しい顔立ちです。
透明感のある肌やガラスの瞳👀
特に”ペーパーウェイトアイ“と呼ばれる練りガラス製の目は、瞳と虹彩部分の上を透明ガラスでおおったもので半球状になっていおり、吸い込まれそうなくらい美しいです(*‘∀‘)
ペーパーウェイトアイは、目の素材として最高級とされています。
小説では美しい目をした人を「宝石のような瞳」と表現することが多いですよね。
ジュモーのドールの瞳もまさに”そのまんま”といった感じです(^^♪
◊アルマン・マルセイユ(Aemand Marseille)
1855年に南ドイツのテューリンゲンで、アルマン・マルセイユが自身のドール会社を設立。
ドイツ製のドールはフランス製に比べて安価です。
とは言え作りはしっかりとしていて人気がありました。
ただ、最高級のジュモー・ドールに比べると、どうしてもドールの繊細さや優美さはちょっとだけ落ちゃいます(;^ω^)
目鼻立ちは取り立てて精巧な作りではなく、瞳のガラス製のセット・アイは前に張り出ておらず、眉も薄めで、顔自体に強い特徴は見られません。
アルマン・マルセイユのドールの中でもっともよく見られるのは、1900年頃から製造された”390シリーズ”です。
そして、一番人気のシリーズは1920年代に作られた”ドリーム・ベイビーズ(Dream Bagies)”です。
◊ブリュ社(Bru Jeune&Cie)
レオン・カシミール・ブリュ(Leon Casimir bru)が創設したフランスのビスク・ドール製造会社です。
代表者が2回変わった後、1899年にS.F.B.J(人形・玩具製造会社)へ統合されました。
ブリュ社もジュモーと同様の高級ドールメーカーです。
王族の女性達にも愛されております。
ブルベテ(Bebe Brevette)・サークル・ドット(Circle and Dot)・テトゥー(Teteur)・ブリュ・ジュン(Bru Jeune)シリーズが人気です。
ドールの価値にはさまざまな要素が混在
ブリュ社のドールの中には、高貴な身分の女性たち、例えばルーマニアの女王様が所有していたものも存在します。
そのドールには、本物の証拠書類と来歴に関連する手紙も残っております。
そしてゴールド・メタルとラピスラズリの王冠、ルーマニアの伝統衣装を身に着けた威風堂々としたドールです。
ドールの頭部のマークも要確認!
ローメル(Rohmer)・メゾン・ユレ(Maison Huret)もジュモーやブリュと肩を並べるフランスの有名ドールメーカーで、製作されたドールは高級品です。
有名メーカーのドールには、頭部の部分や腰の部分に、各社の特有のマークが押されています。
このマークもドールのメーカー、年代を判断する重要な要素となりますので、よく確認しておきましょう。
値下がりしてしまうビスクドールとは?
キズやひび割れ等の損傷がドールの顔にある場合は、70%以上も価値が下がってしまいます。
査定に出そうと思っている方は、ビスク製ヘッドにヘアライン(要はヒビ割れ)が無いかどうかをチェックしてみましょう。
慎重にウィッグとペイトを外し、ブラックライトまたは懐中電灯をその頭部内に置いて、黒く浮かび上がってくる線が無いかを調べてみてください(‘◇’)ゞ
線が浮かび上がってしまったら、残念ながらヒビが入ってしまっています( ;∀;)
しかし、そこで査定にだすのを諦めてしまうのは早いです💦💦
先ほどご紹介したルーマニアの女王が所有していたブリュ社のドール。
残念ながらドールの眉の上にヒビが見られ完璧なコンディションではありませんでしたが、目・口・鼻にはヒビが無く、ルーマニア女王が所有していたという来歴と、その確たる証拠を示す付属品たち(本物である証拠書類&手紙)によって、50%強程度の減額でとどめられています。
皆さんもビスクドールを所有していたら、まずは一度査定にだけだしてみてはいかがでしょうか?