山崎のウィスキーが暴騰!?その理由と買取で高値で売れる銘柄は?
山崎のウィスキーは大阪府の三島郡にある、サントリースピリッツの蒸留所で造られています。
1984年の販売開始以来、今では日本を代表するブランドとして多くの人達に愛されます。
主なラインナップ
2012年の新山崎を始めとして、12年ものや18年ものと25年ものもあります。
しかし、ここにきてこれらのウィスキーは、1本3千万円以上の値がつく高騰を見せています。
異様なまでの高騰の理由
高騰の理由はいくつかありますが、1つは販売休止によって入手性が変化することです。
販売休止の原因は原酒の不足で、市場の需要が急激に増加したことが発端とされます。
しかも、それに目をつけた人達によって、投資対象になっていることも拍車を掛けます。
ウィスキーの販売数は元々低下傾向にありましたが、世界的に評価されたこと、テレビドラマで人気に火が着いたなどを理由に、右肩上がりの回復を見せました。
ところが、その結果需要に対して供給が追いつかなくなり、山崎は止むを得ず販売休止を決めたわけです。
販売休止の商品は限られますが、休止対象となった白州12年や響17年は、いずれも10万円ほどの値がついています。
買取値1000万を超えることも
現在では買取額があがり、一方では投資家が買い占める、そういった状況が高騰を後押ししている格好です。
海外でも日本のお酒は人気が集まっていて、しかも投資マネーが集まる対象となっています。
1千万円の値がつく商品は珍しくなく、限定品ともなれば3千万円台にまで到達します。
メーカーのサントリーは原酒の生産量を増やし対応していますが、それでも需要をカバーするまでには至らず、安定供給の実現までには時間が掛かる見通しです。
ウィスキーは時間を掛けて製造するものなので、需要の変化に対して直ぐに対応するのは困難です。
山崎も決して生産量は小さくありませんが、今回の高騰は思い掛けない需要の急回復が背景にあって、対応しきれなかったことが窺えます。
日本のお酒が海外でも評価されたり、かつての人気を取り戻したことは喜ばしいですが、普通にお酒を味わいたい人達にとっては困りものです。
そもそも、2006年頃はどのメーカーのウィスキーも売れ行きが伸びず、原酒を減らさざるを得ない状況でした。
山崎も同様に伸び悩む販売数に困っていましたが、テレビドラマで題材に取り上げられた結果、一点して回復傾向に転じ、僅か数年で原酒が足りなくなるまでになっています。
需要は市場の動向で決まるので、供給が不足したり商品が高騰するのは仕方のないことですが、それにしてもメーカーは振り回されている感じが強いです。
一般消費者も同様に、普段よりも贅沢なお酒の響きが気軽に楽しめなくなったり、ウィスキー自体が高騰している現状に困っている形です。
改めて山崎ブランドの高騰理由を確認すると、テレビドラマなどの放送を切っ掛けに需要が回復を見せ、製造に必要な原酒が足りなくなったのが原因です。
また、投資家達によって投資の対象に変わり、海外でも高額で取引されていることが拍車を掛けています。
中には、海外から日本にやってきて買い占める人達もいるので、今後も品不足で高騰が続く見込みは濃厚でしょう。
販売再開や安定供給に時間が掛かる様子ですから、投資が落ち着いたり供給量が落ち着くのもまだだいぶ先だと思われます。
既に所有している人達もまた、右肩上がりの価格高騰によって開けたり手放しにくくなっているので、中古市場に出回る数自体も少ないと考えられます。
いわゆる飢餓感のようなものも、需要を高めて高値の取引に至る悪循環を引き起こしています。
定価で手に入れるのは不可能な状況ですから、誰でも買える魅力的なお酒から、一部の人の特別な投資商品になったと結論づけられます。