鉄道模型の魅力とは

古くから大人の趣味として、男性から人気があるのは鉄道模型です。
実際の車両を細かい部分まで再現しながら縮小されており、その精巧さには驚かされるばかりです。
サイズを除けば本物そっくりですから、模型とはいえハマってしまうのは仕方がないでしょう。
街並みや風景まで精巧に再現したジオラマを作り、本物そっくりの車両を走らせたい夢を持つ男性は多くいます。
鉄道模型は、元々ヨーロッパを中心に広まった世界です。
そもそも鉄道はイギリスが発祥なので、ヨーロッパから広まっていったのは当然です。
19世紀中頃には作られ始めたという記録が残っており、これが発祥と言われています。
しかし元々鉄道模型が作られたのは、趣味として楽しむためではありません。
実際に走っている鉄道を宣伝するために作られたとされ、のちに趣味として集める人が増えました。
ちなみに江戸時代に幕府へ開国を迫った黒船のペリーも、土産物の一つとして蒸気機関車の模型を持参したという記録が残されています。
今のように日本で鉄道模型が趣味として親しまれるようになったのは、1960年代からです。
1965年に日本のメーカーがプラスチック製の模型を作り販売を始めたのが、国内でのルーツとされています。
販売開始当初は大ブームにはなりませんでしたが、1970年代に入ると認知度が高まり様々なメーカーが販売を始めます。
すると国内では大人気となり、大人の趣味の一つとして認知されるようになりました。
しかし娯楽の多様化やコンピューターを使ったおもちゃの登場により、ブームは下火になります。
ですが子どもの頃に憧れた男性が金銭的な余裕を持ち始めた21世紀になると、再びブームに火が付きます。
現在は様々な模型を店舗だけでなく、ネット通販やオークションなどで気軽に手に入られるようになり、マニアックな情報もネットやSNSを使い入手できるようになりました。
同じ趣味を持つ愛好家同士での情報交換も気軽にできるようになったので、以前のブーム時に比べるとより身近になっていると言えるでしょう。
日本で主流の鉄道模型は、本物の車両を150分の1に縮小したサイズです。
軌道間距離は9mmで、このサイズはNゲージと呼ばれており名前を聞いたことがある人も多いでしょう。
しかし世界で主流となっているのは、NゲージではなくHOゲージです。
元々は飛行機や自動車などと同じく、海外では48分の1であるOゲージでした。
しかし鉄道模型は飛行機や自動車などとは異なり、連結して長い車両を走らせなければいけません。
するとOゲージのサイズでは海外でも大きすぎたので、半分にしたHOゲージが1921年に考案されました。
HOゲージはOゲージの半分で縮尺は80分の1から87分の1、軌道間距離は16.5mmです。
以来海外ではHOゲージが主流となり、現在でも多くの愛好家に親しまれています。
しかし日本ではOゲージの半分であるHOゲージでも、サイズが大きく住宅事情にマッチしません。
レールの上を走らせたり本物そっくりのジオラマを作ると、大きすぎてスペースの問題が発生します。
そこで日本のメーカーは国内の住宅事情に配慮した、Nゲージを開発して販売するようになりました。
Nゲージが販売されたことにより、走る宝石とも呼ばれたHOゲージには手を出せなかった人も気軽に購入できるようになり、国内での普及を促進したとも言われています。
海外では人間が乗れるほど巨大な模型があったり、逆にNゲージより小さいZゲージも登場しています。
楽しみ方はジオラマの中を走らせるだけではなく、単純に好きな車両を購入し集めるなど様々なので、それぞれの人に魅力がある趣味です。


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