切手のコレクション性や売り値が付くものはあるの?【買取も受付中】

切手のコレクション性や売り値が付くものはあるの?【買取も受付中】

以前に古銭と古紙幣についてのお話をさせていただきましたが、今回は切手にまつわるお話と買取についてお知らせさせて頂きます!

どの国の硬貨も紙幣も自国の文化をよく表しているデザインとなっていますが、それは切手も同様です。

むしろお金よりもデザインのバリエーションはかなり豊富です。

普通切手をはじめ、各国々の美しい自然・風景・名所など、さまざまな題材をもとに描いた特殊切手や、地域の特色に富んだオリジナル フレーム切手、そして人気キャラクターの切手など、実にバラエティ豊かな切手が販売されていますよね。

日本の切手は日本郵政グループの日本郵便株式会社が発行しており、同社では自分の好きなようにデザインできる切手作成サービスも行われています。

そう、世界に一つだけ&自分だけのオリジナル切手が作れてしまうんです。

思い入れのある相手に手紙を送る際に、便箋や封筒だけではなく切手にもこだわりたいという方にはうってつけのサービスだと思います。

 

しかしながら、「お金」ではさすがにこうはいきませんよね~

「切手」は「お金」そのものといっても差し支えないですが、なんといいますか、”お金よりもちょっとだけ融通が利くお金が切手”といった感じですかね!

 

「お金」というものは為替相場の上下によって国際的規模で経済活動に影響を与えてしまうものです。

当然、日本だけが好きなように発行はできない仕組みになっています。

やみくもに大量発行すればお金の価値が下がりインフレ化し大混乱になってしまいますから、法律で政府が都合よくお金を発行できないように定められています。

したがって、切手のように自分だけのオーダーメイドをポンポン作ることは不可能です。

 

たくさんあるモノの価値は必然的に下がります。

数が少ないからこそ、そこに価値が生まれるわけですが、その部分はお金も中古需要が高い商品も同じですよね。

なんだか両方とも通ずるものがあります。

 

切手にはほかの国々を巻き込む影響力はございません。

国際返信切手券などの例外を除き、基本日本国内でしか通用しないものですから、日本郵政が自由に発行でき、自分だけのオーダーメイドも作れてしまうんです。

だから膨大なデザインのバリエーションが切手には存在するんですね(*^^*)

 

コレクションとしての切手

そんな切手も古銭と同じくコレクションしている人がたくさんいらっしゃいます。

切手も普通切手・特殊切手・記念切手などの種類に分かれ、さらにその中には期間限定でしか発行されないもの、レアなもの、プレミアがついているものも存在するわけです。

中には10,000,000円以上の値段がついてしまうとてつもない逸品もあります。

 

それがこちらの「英領ギアナ1セント・マゼンタ」。お値段なんと10,000,000円以上する切手の代表格です。

オークションで日本円で億を超える値段がつきました。

 

この切手も後程お話をさせていただきます「毛主席の最新指示」と同様に、ガイアナ共和国の歴史背景と事件性をたっぷりと孕んでおりエピソードには事欠きません。

さらに世界に一枚だけしか存在しないという決定的な付加価値も加わった大変貴重な切手となっております。

だからこそ、知名度も値段もトップクラスなのです

 

令和も切手の需要は高い

現代ではSNSを活用すれば瞬時にメッセージを送れてしまう時代です。

特にラインにはラインスタンプという最強のアイテムもありますし(笑)

筆者もついつい購入してしまうのですが、クリスマスやお正月用のスタンプを一つ送れば、もうそれだけで挨拶が済んでしまいます。

 

当然、切手を使用する機会は大幅に減少してしまっているのが現状です。

 

しかし根強いコレクターが存在するのも確かでして、実際に使用する切手の需要は減っても、コレクションとして保管しておくためのレアな切手の需要は高いままなのです。

 

それではいったいどんな切手が高額となるのでしょうか?

 

日本の古切手

竜文切手

一番最初に発行されたものはレアになる確率が非常に高いです。

限定品で、シリアルナンバーが小さければ小さいほど、もっと言えば「1番」だとプレミア度は跳ね上がるのです。

 

というわけで、日本で一番最初に発行されたこちらの「竜文字切手」は高額買取切手となっております。

48文、100文、200文と額面の違う種類が存在しますが、これは今でいう80円切手や50円切手と同様ですね。

画像の200文の竜文切手は幻のプレミアで、数十万円の値がつきます。

竜文切手の48文はだいたい30,000円~の値段となります。

ずいぶん値段に開きがありますが、それだけ200文の竜文切手はレアだということですね。

桜切手

こちらの桜切手は日本切手最高峰のプレミアです。

額面が違うと買取額も大きく変わってきます。

1872年~1873年に発行されたもので、日本の国花である桜がデザインされています。

なんだか現在の百円玉を彷彿とさせますよね(笑)

高額なものだと1,000,000円を超えます(>_<)

1899年菊切手

中心にある菊花紋章が印象的な切手です。

こちらも額面や色などで値段が変わりますが、神功皇后がプリントされた5円と10円の菊切手は特に貴重なものとなります。

右側の画像が神功皇后バージョンです。

状態が良ければ200,000円以上の値段がつくことも!(^^)!

 

因みに神功皇后とは一部の史書で日本初の女性天皇とされている伝説上の人物です。

しかし日本書紀や古事記に神功皇后の記述があり、欠史八代に関する遺跡も存在するので実在性は非常に高い女性です。

男装して鎧をまとい、新羅・百済・高麗を攻めた三韓征伐のエピソードがあるなど、文学や漫画で主役を張れるほどのキャラクター性をもった女性天皇ですから、切手を飾る肖像画としてはもってこいの人物でもあります。

日本史の教科書のほぼ最初にでてくる時代の、そしてそれだけ昔の人物なので、当然写真などは存在しません。

したがって菊切手の神功皇后のプリントは想像で描かれたものでしょう。

鳥切手

1875年の元旦に発行された日本で4番目の切手となります。

しかも最後の手彫り切手でもあります。

日本の手彫り切手の歴史の初期と最後を飾る切手でもありますので、コレクター達の間では定番の超プレミア切手です。

鳥切手の中でも額面が12銭の雁切手はとくにプレミア度が高い切手とされています。

一番低い査定額でも10,000円以上は硬いという代物です。

オーストラリアのカンガルーコインのように、描かれている鳥のデザインがそれぞれ異なります。

もしも今「カンガルーコインてなんだろう?」と思った方は、当ブログの「古銭&古紙幣収集の楽しみ♪【積極査定中】」もあわせてお楽しみください(^^♪

 

ちなみに海外からの印刷技術の導入により廃れてしまった手彫り切手ですが、手彫りの版自体は存在しますので、現在も一部の切手に手彫りの版が重ねられて作成されることもあります。

切手趣味週間1948年

菱川 師宣『見返り美人図』の切手。

日本画としても切手としても知名度はトップクラスではないでしょうか?

数万円の査定額は硬いです。

復刻版はカラー印刷で奇麗なのですが、額面も違い価値は下がってしまいます。

また、同じく日本画家として有名な上村松園作「序の舞」の切手もプレミアです。

凛とした舞をみせる女性が描かれています(^^)

 

明治と大正の切手が人気

こうしてみると日本の切手は明治~大正時代の発行初期の切手にプレミアが多いようですね。

手彫りで職人が製作しているのもコレクターに人気のポイントでしょう。

また、古銭と同じように国家の記念日に発行される「記念切手」も人気ですよ!

大日本帝国時代初の記念切手ですとか、日清戦争に勝利した戦勝記念の切手などのことですね。

こういった記念日発行のものは限定生産でもありますから、価値も高まります。

 

中国の切手

中国で発行された切手を中国切手といいます。

 

……そのまんまですね

 

種類も膨大で、価値が非常に高い切手が多く存在します。

昭和以降に発行された近年の切手でも、高額査定になることが多いようです。

日本の近年の切手ですと、限定品の記念切手を除いては高値がつきにくいという実状とは対照的ですね。

1980年に発行された「赤猿」は中国切手の中でも非常に有名です。

赤猿

こちらの”赤猿”は中国で初めて発行された年賀切手なのです。

とってもおめでたい切手というわけなんですね(‘◇’)ゞ

まだまだ需要が高く、単体で100,000円前後の値段がつきます。

シートの一式セットだとさらに値段が上がりますよ。

ちなみに赤猿とは子ザル、つまり猿の赤ちゃんを指す言葉です。

毛主席の最新指示

1968年に発行された切手です。

毛沢東といえばなにかと騒がれる歴史的人物ですが、切手としては大人気でして、5連揃った美品ならば300,000以上の値段になることも。

肖像画の下に思想の文言が掲載されているのが特徴で、毛沢東という人物と彼が行った政治背景、そして当時の中国の情勢を切手から窺うことができる貴重な一品です。

文化大革命の時代に発行された切手は希少価値が高いものが多く、その象徴でもある毛沢東切手はとくに重宝されているのです。

画像の「毛主席の最新指示」は定番の超人気切手です。

万里の長城切手

秦の始皇帝といえば万里の長城、そして万里の長城といえば秦の始皇帝。

世界遺産としても世界的に有名ですし、中国を代表する遺跡の一つといっても過言ではありません。

そんな万里の長城がプリントされたこの特殊切手ですが、発行年数は1979年と2016年の2バージョンです。

万里の長城が始皇帝によって建設されたのは秦代の紀元前214年ですが、切手の発行自体は本当につい最近ですね(*^^)v

高値がつくのは当然古い発行年数の1979年の切手ですが、2016年の切手もきちんと管理して保管しておけば、かなりの確率でプレミア切手に変貌すること間違いなしです。

1枚でだいたい3,000~8,000円です。

ただし、万里の長城切手には「第31回リチオーネ国際切手展小型シート」という記念切手のバージョンのものも存在します。

万里の長城「第31回リチオーネ国際切手展小型シート」

1979年発行の小型シート切手「万里の長城」に、”里喬内第31届国際郵便博覧会1979年”という金色の文字が加刷されているものでして、記念切手として発行されたものです。

状態が良い場合は、一枚数万円の値段となります。

普通の万里の長城切手のランクアップバージョンというわけです(‘◇’)ゞ

天安門図第5版

“毛主席の最新指示”と同じく発行当時の政治背景が色濃く窺える切手となっております。

何故ならこの切手の北京高額版は中国政府に回収され、結果流通が禁止になってしまったというエピソード付きの切手なのです。

額面が10万元・20万元の天安門図第5版が特に高額で、美品ですと100,000円を超える場合もございます。

牡丹シリーズの切手

牡丹といえば日本でもメジャーな花ですから、ついつい日本切手だと勘違いしてしまいそうですが、れっきとした中国切手です。

牡丹シリーズの切手は、大変高い価値を持っているのです(‘◇’)ゞ

発行部数の少ない小型のシートの切手ですと、1枚で100,000円以上の買取額が期待できます。

イギリスのペニー・ブラック

ペニー・ブラックは、1840年にイギリスで発行された世界初の郵便切手(メモリアル)の通称です。

入手が困難な切手で、ヴィクトリア女王の横顔がプリントされていますね(‘◇’)ゞ

コレクターの間で人気が高く、状態が良ければ数万円~数十万円の値打ちがつきます。

ちなみに1ペニーと2ペニーの2種類が発行されており、ペニー・ブラックとは1ペニー切手の方を指す言葉です。

コレクション切手は代々受け継がれる

今年(令和元年)の6月28日~6月29日の二日間にわたり、G20大阪サミットが開催されました。

最初にお話したようにこうした国家的イベントが開催されますと、ほぼ必ず記念切手が発行されます!(^^)!

もちろん今回もG20の記念特別切手が日本郵便から6月14日に発行されております。

1シート10枚で820円です。

今から数年~数十年たてばプレミア切手になる可能性は高いでしょう。

日本の伝統文化である水引がテーマとなっており、開催地大阪府の花である梅をモチーフにした「梅結び」がデザインされた切手です。

ピンクやグリーンの小さい梅花が大変可愛らしいですね!(^^)!

筆者も二枚~三枚ほど購入しようと思っておりますが、プレミアというより梅花のデザインが気に入りました(笑)

切手収集用の小さめのファイルに収納して保管しておこうと思います。

直射日光に当たってしまうと劣化してしまうので、保管場所には気を付けなければなりませんね(;’∀’)

 

こうした時代の節目節目に発行される切手は、当時を生きている人達にしか手に入れることができません。

希少価値の高い日本の古切手は、発行年度の初期である明治~大正時代のものに集中しています。

過ぎ去った時代の限定品を手に入れる手段はいろいろとありますが、一番は親から子へ、子から孫へといったかたちで代々受け継がれていくといったパターンが多いかと思われます。

切手などはとくにその傾向が顕著でして、譲り受けたコレクションを試しに査定にだしてみる方や、ご家族の遺品整理の際に発見し、切手収集の好きな方がいたら譲りたいという方などがいらっしゃいます。

切手の収集というと一見地味な趣味に思えますが、年代やデザインがそれぞれ違う大量の切手が一ヵ所に集まった様(サマ)は、中々に鮮やかで美しいです。

切手は安易に処分しない

金額が少ないからという理由で、例えば1円玉や5円玉をゴミ箱に捨てようという方はまずいらっしゃらないと思います。

そもそもお金を捨てるという行為は犯罪であると同時に、絶対にできない、やってはいけないことであるという歯止めのブレーキが私たち人間には遺伝子レベルで組み込まれています。

そこまで言い切ってしまっても言い過ぎではありません。

 

しかし、切手となると話は別です。

 

興味のない人が古い切手をみたら、おそらくただの紙切れくらいにしか思われないのではないでしょうか?

誰しも興味がないものには無関心ですからね!

切手もお金ではありますが、普段私たちが品物を購入するときに差し出す「お金」とはやはり違います。

興味や知識のない人に、切手を捨てる際に躊躇するような心理的ブレーキはほとんどかかりません

切手は処分してしまっても法的に問題はないという事実が、さらに捨ててしまおうというアクセルを加速させます。

 

切手の買取もヒロヤにお任せください

先ほどお話ししました通り、貴重な切手が出てくれば一枚だけでも驚きの買取値段がつくこともあります。

また、アルバムにまとめて大量にコレクションされているものであれば、基本的に売り値がつかないことはありません。

切手にしても何にしても、コレクションされているということは深い思い入れがある品々ということです。

そんなコレクション品を見つけたら安易には処分せず、まずは一度査定にだしてみたりしてはいかがでしょうか。


関連する記事


売却をご検討中のお品物があればお気軽に事前見積もりをご利用ください

               フリーコールで査定の受付をしています
               ネットからの買取お申し込み