ミュシャは現代も絶大な人気ーミュシャ展2019も開催予定ー♪

ミュシャは現代も絶大な人気ーミュシャ展2019も開催予定ー♪

ミュシャ」という画家の名前は、おそらくレオナルド・ダ・ヴィンチやフェルメールと並んで日本人に広く知れ渡っている人物名だと思います。

「線の魔術」ともいわれる優美さと繊細さを持ち合わす描写、そして華やかで美しい独特の魅力を放つポスターは、 いまもなお世界中の人々を魅了し続けております(*‘∀‘)

そもそも、ミュシャという名前を知らなくとも、絵を見れば

 

「……この絵はどこかで見たことがある!」

 

と直感的に感じる方や、逆に絵を観たことが無くても「”ミュシャ”という固有名詞だけは知っている」という方も多いのではないでしょうか?

 

それもそのはずで、アルフォンス・ミュシャの描いた数多の作品と、彼が行った仕事の数々が与えた影響は、2019年現在も絵画という一定の分野だけにはとどまらず、さまざまなジャンルに絶大な影響を及ぼしているのです。

 

アール・ヌーヴォーの巨匠ミュシャ(Alfons Maria Mucha)

 

アルフォンス・ミュシャはアール・ヌーヴォーを代表するチェコのグラフィックデザイナー、イラストレーター、画家です。

 

当時大女優だったサラ・ベルナールの公演ポスターの仕事を手掛け、そのエレガントで装飾性の高いデザインは爆発的な人気を集めました。

 

ミュシャの肩書だけですでにお分かりの通り、彼が行った活動は画家だけにとどまりません。

グラフィックデザイナーやイラストレーターなんて職業名を聞くと、なおさら現代の仕事と通じるというか、そのまんまですよね。

 

それもそのはずで、ミュシャの絵は漫画家やイラストレーターといった日本の創作美術に携わる職業の人たちにも絶大な影響を与えているんです。

 

筆者が、「ミュシャの絵をどこかで見たことがあると直感的に感じることがあるのでは?」と記した理由のひとつがまさにこれです。

 

漫画やゲームなど子供から大人まで楽しめる媒体で、かつ著名な漫画家・イラストレーターがその作風を取り入れた作品を提供しているならば、必ず既視感は生まれるはずですから。

 

※ちなみにアール・ヌーヴォーとは、19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に開花した国際的な美術運動のことです。

 

令和元年7月からミュシャ展が渋谷で開催予定

今年の7月13日~9月29日まで、「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ  ―― 線の魔術」が東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催されます。

 

そこではミュシャの作品だけではなく、その影響を受けた日本のアーティストや漫画家、イラストレーターまで、250点以上の作品が一堂に集結しちゃいます!

 

どのアーティストの方々も、ミュシャ風&アール・ヌーヴォー風を取り入れつつ、独自の作風を開花させた素晴らし作品を生み出していらっしゃいます。

皆さんもご存知のファイナルファンタジーのイラストを手掛ける天野喜孝氏の作品や、ロードス島戦記のキャラクターデザインや挿絵等で人気の出渕裕氏の作品も展示される予定です。

 

趣味でイラストを描いていらっしゃる方の中には、ミュシャ風の構図を好んで描く方も多いですよねー(*’▽’)

ミュシャ絵の特徴のひとつとしては、女性の髪の描き方、風になびく様子なんかが独特で非常に魅力的です。

さすが線の魔術師といわれるだけありますよね°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

 

今回はそんな永続的&爆発的人気を誇るミュシャのお話です。

 

大変な数の品々が世に出回っているミュシャですが、実際にどのような品が高値で買取され、注目を集めているのでしょうか?

 

ミュシャの多彩な商品展開

ミュシャの絵は、昔から今にいたるまで現在進行形で多彩な商品展開がされています。

 

◊カレンダー

◊ポストカード

◊トランプ

◊リトグラフやシルクスクリーンなどの複製画

◊陶器

◊クッキーやチョコレート、ウイスキーやワインなどの缶やボトルの柄

◊キーホルダー、傘、タンブラー、コップ、時計、Tシャツ

 

もちろん、これ以外にもミュシャ絵を使用したグッズは販売されております。

 

とにかくすごい数です( ^ω^)・・・

 

「画家の名前が浮かんでこなくても、ミュシャの絵に既視感を覚える人は多いのではないか?」と筆者が最初に記した理由の二つ目は、コレです。

 

 

お酒で有名なあのサントリーも、ミュシャの絵を施した陶器のブック型ボトルウイスキーを販売していたことも。

スペシャルボトルコレクションの特製ウイスキーシリーズで、もちろんレアです。

ウイスキーではありませんが、筆者なんぞは去年も今年もミュシャのカレンダーを百貨店で購入しました!(^^)!

 

まぁこれだけの商品が存在すると、どれが本物でどれがフェイクですとか、年代物はどれなのかとか、もう訳が分からないですよね(;’∀’)

 

しかし、希少価値と需要が高く、高い査定額を期待できるミュシャ製品が存在するのは確かなのです(‘◇’)ゞ

 

ミュシャの希少品とその需要とは?

 

ミュシャ関連の品で高額査定になるのは、もちろんミュシャ本人が描いた本物(一点もの)の原画などです。

余裕で1,000,000円以上の値がつくでしょうね((((;゚Д゚))))

そんなものは中々ないだろうと思うかもしれませんが、ミュシャはとにかく残した作品の数が多いので、たまにオークション、例えば日本ですとヤフオクなどで真作が出品されていますし、絵画専門店で販売されていたりもします。

 

同じくヤフオクでは、ドイツの世界的高級陶磁器人形ブランドであるゲーベル社(Goebel)の製品である硝子大飾壺で、ミュシャの有名な作品のひとつである「四季」の絵が各パネルに春、夏、秋、冬と意匠された品に、数十万円の値がついて落札されていました。

 

ミュシャ本人の真作や、有名企業とのコラボ商品、さらに年代物であり限定品の品物は、高い査定額を期待して良いでしょう。

 

一番身近なミュシャの芸術

現在、ミュシャの希少な作品はミュシャ財団が管理をしています。

国内外を問わず資産家や芸能人の方々で、本物のミュシャ作品を所有している人たちも多くいらっしゃいます。

しかも、筆者のような一般人でも手が届くミュシャの価値ある作品も結構な数が存在し、販売もされています。

そういった理由も、私たちにミュシャが馴染んで浸透している理由の三つめです(‘◇’)ゞ

一般人が2019年現在に購入できる歴史に名を遺す巨匠の真作ってそんなにないですものね。

 

♣♥♣2017年12月23日~2018年2月18日まで名古屋の松坂屋美術館で開催されたミュシャ展には、個人コレクションの真作150点が来日しました。

大抵が国や美術館からの貸し出しになると思うのですが、個人のコレクションから美術館へ、というのも中々ない気がしますし、ミュシャならではという感じがするのは気のせいでしょうか?

 

ミュシャの複製画としての価値はいかほどか?

 

複製画であるリトグラフシルクスクリーンも、本物には及びませんが高い査定額を期待できるのです。

ミュシャのような有名画家の作品を複製したものならば尚更です。

 

リトグラフ(lithograph, lithography)

 

リトグラフとは版画の一種で平版画にあたります。

水と油の反発作用を利用した版種で、制作過程は大きく「描画」「製版」「刷り」の3工程にわかれます。

ちなみにリトグラフは版画の中で最も自由な表現のできる技法と言われています。

リトグラフ自体が手間や行程がかかるものなので、やはりそれなりに高価な複製画です。

 

シルクスクリーン(Screen printing)

 

孔版画の技法の一種であり、インクが通過する穴とインクが通過しないところを作ることで版画の版を製版し、印刷する技法です。

 

ちなみに、ミュシャのシルクスクリーンの本物を一度ご覧になればお分かりになるかと思うのですが、とにかく細部にいたるまで美しいです。

ネットオークションやアプリで出品されている、または落札されたシルクスクリーンを確認することはできますので、じっくりと画像を拝見していただけば、その緻密な美しさがよくお分かりになるかと思います。

もちろん、現物を見るのが一番いいのですけどね💦

 

百聞は一見に如かずです(*‘∀‘)

 

ミュシャのシルクスクリーンやリトグラフには直筆サイン(刷り師)のものも現存しますので、オークションでもそれなりの値段がつきますし、入札数も多いです。

 

ほかにもオフセット、ジクレー、手書きの模写など、複製の方法には様々な種類が存在しますが、ミュシャ作品の場合、特に高い値がつくのが上記のリトグラフとシルクスクリーンです。

 

♦ジクレーとはフランス語で”吹き付けて色を付ける”という意味で、IRIS社が1980年代に開発したIRISという名のプリンターを、写真家で音楽家のグラハム・ナッシュが使用したことが、ジークレー(ジクレー)の起源です。

リトグラフやシルクスクリーン版画と違い、版を用いずに刷り上げるのが特徴で、オフセット印刷に見られる「網点」や「モアレ」などがなく、原画と比べても遜色のない美しい色彩の再現性を評価されている技法です。

顔料インクをドイツやフランス製の高級紙に吹き付けて製作され、さらに耐光性が約200年も持続する現代の科学によって生み出された技術です。

 

 

どんな複製画が高額査定になるか?ーまとめー

 

♠シリアルナンバーが入っている

 

♠また精巧な手法のものや希少なもの(できるだけ原画を精密に刷ることができている複製方法の複製画)

 

♠世界的に有名な作家の複製画

 

こういった複製画は十分に絵画としての価値を発揮し、美術品として販売できる品となります。

 

また、ミュシャのリトグラフやシルクスクリーンで高値がつくものは、なんといってもアール・ヌーヴォーの時代に広告ポスターとして印刷された「本物」でしょう。

需要の高いものですと、だいたい10,000円から高いもので100,000円近くの値がつくこともございます。

 

「リトグラフとシルクスクリーンのどちらが高価なものなのか?」と疑問に思う方もいらっしゃるかと思いますが、それは製作工程によって違ってきます。

どちらも工程の多くが専門の職人の手によるものとなり、当然印刷部数も限られるため、結果として高額となります。

 

しかしながら、価値ある複製画を装った偽版画(偽複製画)も存在するというややこしい事態にもなっていますので、気を付けてください。

贋作・模倣品については、また後程解説いたします(‘◇’)ゞ

 

複製画に魅力や価値なんてあるの?

 

日本ではリトグラフなどの複製画という言葉を耳にすると、偽物、イミテーション、フェイクといったマイナスのニュアンスを含んで捉えてしまう人たちが多いように思えます。

 

筆者も美術をかじる前はそうでした(;’∀’)💦

 

しかし複製された版画が販売されることによって、手ごろな価格で美術を身近に楽しめるというメリットが生まれると思いませんか?

 

さらに自分の趣味に合った絵柄を気軽に選べるのも魅力的です♪

 

そもそも、歴史に名を遺す巨匠作家の作品、唯一無二の一点ものの作品を手に入れるとなると、莫大な対価を払わなければなりません(>_<)

 

リトグラフやシルクスクリーンなどの複製画は、芸術をより豊かに私たちに伝えてくれるのです(*‘∀‘)

 

贋作・模倣品の複製画には気をつけよう!

 

価値ある複製画というのは、複製する原画があることが大前提です。

そして作者に許可を取って、なにかしらの手段で複製した絵画のこと、そして一般向けにその絵を複製して売ることを目的としている絵を複製画といいます。

したがって当然贋作ではないですし、偽物でもないです。

 

ただし(>_<)

 

原画に似せて描いたり、複製画をさらに複製していたり、原作と偽って販売するのはれっきとした贋作・模倣品です(>_<)

そういった偽物の複製画、つまりは偽版画には価値はありませんのでくれぐれもご注意ください。

 

👀ちなみに原画が無く、全くのオリジナルのリトグラフ、シルクスクリーン、オフセット、ジクレーなどを作った場合、それは当然オリジナルの「版画」となりますので、注意です。

 

ミュシャの品々を査定にだすならぜひHIROYAまでご相談ください。

 

ミュシャの気になる作品がもしお手元におありの場合は、一度お気軽にHIROYAまでご相談くださいませ。

弊社のスタッフがしっかりと正確な査定をさせていただきます。

今年の7月にはミュシャ展も渋谷で開催されますから、この機会に「‼」と思った方は是非どうぞ。

 

査定のポイント

 

キズ・シミ・ホコリ・カビ・損傷などにはくれぐれもご注意ください。

せっかくの素晴らしいしお品物でも、状態が良好ではないと、せっかくの価値が急激に下がってしまいます。

美術品は特に状態の良し悪しが査定の重要ポイントとなります。

 

ただし、マヨリカ(Maiolica)ですと、陶片そのものに値段がつくという特殊な事例もございます。

マヨリカとはイタリアで作られた錫釉(スズユウ)陶器につけられた名称です。

16世紀にはルネサンスの陶芸家たちが芸術的価値の高い品を製造していました。

 

マヨリカが気になる方は是非一度「破片でも値がつくマヨリカの魅力【積極査定中♪】」のブログもご覧ください(*‘∀‘)


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