年代物の蓄音機の魅力
目次
クラシック、ジャズ、民謡、ミュージカルナンバー、ポップス、ラップetc……
さまざまなジャンルの音楽が巷には溢れていますが、その音楽を聴くのに欠かせないのが
音を録音再生したり変換したりするための機器であるオーディオ(音響機器(おんきょうきき))です。
オーディオといっても多数の種類やそれに付随する用途がありますので、
ここではその中の一つである、蓄音機について紹介したいと思います。
蓄音機はまるで楽器
皆様がご存知の通り、レコードプレイヤーとはアナログレコードを再生する音響機器のひとつです。
古くは蓄音機とも呼ばれました。
戦前の日本では家を一軒買えるほどの値段がついたものもありました。
蓄音機はレコードプレイヤーの元祖であり、かの有名な発明王エジソンが開発したものです。
最初にエジソンが発明した蓄音機は、ストレート・ホーンと呼ばる、直線的な形をしていました。
蓄音機は、今のオーディオ機器とはまったくの別物となります。
音を電気信号に変換せずに、直接空気を震わせて音を出します。
構造はいたってシンプルで、
まず、レコードに刻まれた溝から針が小さな振動を拾い上げ、サウンドボックスと呼ばれる部分で音を再生します。
さらに、ホーンを通ることで音が拡大されます。
この過程で忠実な音を再生することが極めて重要なため、曲線を駆使した独特の形が生み出されたのです。
より良い音にするため に、音の入り口から出口までがすべて曲線でできており、かつ美しい音色を出すような形に折り曲げられたりしているわけですね。
音を構成する”素材”~木の個性~
それぞれの重厚感ある高級木材を使ったボディには、木の特徴を生かした美しい装飾が施されています。
そして材質の違い、装飾、そういった表情と音が密接に関係してくるのです。
マホガニーの柔らかな材質を生かしたボディは品のある優美な音を奏で、
オークという非常に硬い材質を使ってできているボディの音色はとても力強いです。
一台一台が本当に個性的に響き、音色を奏で、装飾もさまざま。
その中から聴き手の個性にあった一品を見つけられたら、まさに運命の出会いであり最上の喜びでしょう。
現在も人気の高い蓄音機
骨董品の蓄音機は海外のもの、日本のものなどいろいろですが、
日本で生産された蓄音機の有名なものはニッポノホンという名前で売られていました。
庶民にも手が届く価格だったこともあり瞬く間に普及しました。
現在でもニッポノホンは売買されており、動かないものであっても数万円の値段がついて取引されています。
海外のコロンビア、ビクターなどの有名ブランドの蓄音機も人気です。
かつて日本の家庭で多く見かけた蓄音機も今ではほとんど見かけなくなり、さらに希少性も高まっています。デザインもお洒落なのでインテリアとしても人気ですし、特にレコードを聴くのが趣味という人達の中には、
アンティークの蓄音機を好んで収集している人も多いそうです。
動作するものはもちろんですが、動作しないものでも売買されています。
蓄音機の査定のポイントは?
せっかく蓄音機を手に入れても、一番肝心な”音色”が聴けなければがっかりしますよね。当然といえば当然です。したがって蓄音機として使えるか、ちゃんと機能するかどうかの実用性が買取金額に大きく影響してきます。
他にもクランク・ハンドル・モーターなどに凹んだ部分や破損はないか?
ターンテーブル・ホーン・針などサウンドボックスに不良箇所がないか?
などなどですね。付属品があるのでしたら、一式揃っていればなお◎
付属品の中では針とハンドルが特に価値が高いです。
また、蓄音機の取り扱いに慣れている方ならば、できる範囲で汚れやホコリを取り除いておくのもポイントです。
買取と査定はどうすればいい?
大型の蓄音機の場合ですと、店舗まで持ち込むのは非常に困難になってしまいます。
したがって出張サービスをご利用いただくことをおすすめしております。
出張ならばお客様が店舗まで足を運ぶ必要がなく、スタッフがお客様の元まで査定に伺います。
査定を希望する蓄音機をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひHIROYAまでご相談ください。大切に査定させていただきます。